VMwareゲストOSの時計

Topics of VMWare for Windows NT and Windows 2000を参考にして設定したのですが、変更した点を備忘録としておきます。

さらに/etc/init.d/hwclock.shを指す、/etc/rc0.d/K25hwclock.shと /etc/rc6.d/K25hwclock.shという名前のシンボリックリンクがあり、終了・再起動時にVMのRTCを不正確なシステムクロックの時間で書き戻すため、再起動を繰り返すたびに時刻が狂っていく、という現象が生じる。そこで、

mv K25hwclock.sh k25hwclock.sh
等によって、その動作を抑止する。

とありますが、/etc/rcX.d/以下のシンボリックリンク群はconffile(upgrade中に特別に扱われるファイル)ではないため、これでは、/etc/init.d/hwclock.shを含むutil-linuxパッケージをアップグレードした際に抑止が解除されてしまいます。そこで、/etc/init.d/hwclock.shの内容を確かめてみたところ、次のように設定すれば、/etc/rcX.d/以下のシンボリックリンク群に手を加える必要はないことがわかりました。
/etc/init.d/hwclock.shは、conffileである/etc/default/rcSファイルを読み込みます。さらに、$HWCLOCKACCESSによって/sbin/hwclockの実行が制御されています。そこで、/etc/default/rcSの末尾に

HWCLOCKACCESS=no

と記述することで、OS起動時および終了時のハードウェアクロック(VMのRTC)とゲストOSのシステムクロックの同期を抑止できます。